ドラえもん、スペインで足止めを食らう
eBayでドラえもんのフィギュアが売れた。お客さんはスペインの人だった。
発送して1ヶ月くらい経った頃、問い合わせが来た。「まだ届かないんだけど、どうなってんの?」って。
こっちもすぐ郵便局に確認した。トラッキングナンバーを調べてもらったら、スペインの税関で止まってるらしい。
お客さんにその旨を伝えて、「そっちの税関に確認してくれ」とお願いした。こっちも郵便局に問い合わせ続けるからと。
郵便局の回答は「税関で止まってるだけだから、そのうち届きますよ」という、まあよくある感じの返事だった。
2週間経っても届かない
待てど暮らせど、商品は届かない。
さすがにこれはマズいなと思って、お客さんに連絡した。「今回の商品、多分税関から出ない可能性もあります。あと1週間待って届かなかったら、全額返金しますね」って。
俺としては、これで話は終わりだと思ってた。お金返せば納得するだろうと。
ところがお客さんの返事が予想外だった。
「金の問題じゃねえんだ」って言うわけ。
「俺はこの貴重なドラえもんのフィギュアが欲しいんだ。金じゃない。俺はスペインの税関に話を聞きに行く。郵便局にも俺が直接聞いてくる」って。
いや、それ最初から聞きに行ってなかったんかい、とは思ったけど、まあいい。
お金じゃなかった
ここが俺の反省点だった。
俺は完全に「お金の問題」だと思い込んでた。返金すれば解決、それでおしまい、と。
でもお客さんにとっては違った。このドラえもんのフィギュアが欲しくて、ずっと待ってて、本当に届くのを楽しみにしてたんだよね。
結局、お客さんが税関に聞きに行っても、なんの回答も得られなかったらしい。
だったらこっちも動くしかない。お客さんの気持ちに乗っかることにした。
同じ商品を探してみた。
同じドラえもん、見つかる
探してみたら、意外とすぐ見つかった。
お客さんに連絡した。「喜べ。同じものが見つかった。送ってやる。しかも今回はタダでいい。君の気持ちを大事にしたい」って。
そしたらお客さん、めちゃくちゃ喜んでくれた。「どうもありがとう、俺はなんて幸せなんだ」みたいな返事が来た。
送料も全部こっち持ちで、すぐに発送した。
まさかの結末
2個目の商品がスペインに届いた。
そしたらね、なんと同じ日に1個目も届いたんだよ。税関で止まってたはずのやつが、このタイミングで出てきた。
結果、お客さんの手元に同じドラえもんが2個同時に届いた。
しかも2個目は受け取るときに関税を払わないといけなかったらしくて、「お前のせいで税金払う羽目になったじゃねえか」って文句まで言われた。
いやいや、君のために探して送ったんだけどな。
まあでも喜んでたからいいか。2個手に入ったし、良かったじゃん。
で、フィードバックは?
正直、こっちも結構頑張ったんだよね。お客さんのために同じ商品探して、送料も負担して、タダで送って。
だからグッドのフィードバック、評価してくれるかなって期待してた。
結果、一切なし。
まあ、面白かったからいいんだけどさ。eBayやってると、こういうこともあるよね。
今回学んだのは、お客さんが求めてるものは必ずしもお金じゃないってこと。本当に欲しいものがあって、それを待ってる人の気持ちに寄り添うことも大事なんだなって。
まあ、フィードバックはほしかったけどね。

