ビッグモーターの問題から見える企業文化の闇

連日、ビッグモーターの不正、詐欺が話題になっています。これについては、様々な角度から語られていると思いますが、今回は働く社員の視点から見てみたいと思います。

誰もが詐欺をしようとして企業に入るわけではありません。大抵の人々は、正当なビジネスをしたいと思って入社します。しかし、何故か彼らは詐欺行為に手を染めてしまいました。何故でしょうか?

社員が追い込まれた? としか考えられません。

背景には多くの要因があります。プレッシャーの激しさ、他の社員の前での恥辱、職を失うことへの恐怖、収入源への恐怖。特に家族を持つ人々にとっては、家族の顔が浮かび、心に深い傷を刻むでしょう。そういった状況が、人々を視野狭窄に追い込み、自暴自棄にさせるのです。

その結果、報告能力に長けた人間だけが生き残り、不器用な人間は負の連鎖に捉われます。その結果として、過ちを犯す者が生まれます。それは、他の企業でも同じ状況が大なり小なりあります。

資本主義は搾取によって成り立っているとも言えますし、私たちの世代は「会社の言うことは絶対」と教育されてきました。しかし、情報化社会の今、そんな考え方は崩れつつあります。

これからの時代は、個々の力で稼ぐ、仲間同士で助け合う、そんな時代になるべきです。これまで社畜によって存続してきた企業は、必ず消えていきます。同様に、昔ながらのサラリーマンも消えていくでしょう。

私たちは新しい価値観を探し求めるべきです。それは、健全なビジネスと人間の尊厳を守る価値観です。それが、これからの時代を生き抜くための新たな道筋になるでしょう。

以上、ビッグモーターの問題を通して、我々が学ぶべきことを綴ってみました。サラリーマンとして、そして人間として、何が本当の価値を持つのかを考えるきっかけになれば幸いです。

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