海外の副業掲示板で見つけた「バーチャル受付」という仕事
最近、海外の起業家向け掲示板を眺めるのがちょっとした日課になっている。
英語の勉強も兼ねて、というのは建前で、正直なところ「海外ではどんな副業が流行ってるんだろう」という興味本位だ。
47歳で会社を辞めて、派遣エンジニアをやりながらeBay輸出とブログで独立を目指している身としては、新しい収入源の情報はいつだって気になる。
そんな中で目に止まったのが「Virtual Receptionist(バーチャルレセプショニスト)」という言葉だった。
直訳すると「仮想受付」。
なんだそれ、と思った。
受付って、あのオフィスの入り口にいる人のこと?それをバーチャルでやるってどういうこと?
海外のRedditという掲示板で「バーチャル受付って電話対応以外に何するの?」という質問が上がっていて、それに対して色々な人がコメントしていた。
読んでみると、これがなかなか興味深い。
在宅でできて、特別な資格もいらなくて、しかも需要がある。
50代の自分にもできるんじゃないか、そんな期待を持ちながら深掘りしてみることにした。
バーチャル受付とは何か?電話対応だけじゃない意外な仕事内容
バーチャル受付、つまりVirtual Receptionistとは、オフィスに出勤せずにリモートで受付業務を行う仕事だ。
アメリカを中心に、ここ数年で急速に広がっているらしい。
コロナ禍でリモートワークが当たり前になったことが大きいんだろうね。
じゃあ具体的に何をするのか。
海外の掲示板での議論をまとめると、こんな感じだった。
まず基本は電話対応。クライアント企業にかかってきた電話を代わりに受ける。
「〇〇会社です」と名乗って、用件を聞いて、担当者に繋ぐか、メッセージを預かる。
でもそれだけじゃない。
予約管理もやる。美容院とか歯医者とか、予約が必要なビジネスのスケジュール調整を代行する。
メール対応もある。問い合わせメールの一次対応をして、振り分けたり、定型的な返信をしたり。
チャット対応も増えているらしい。ウェブサイトのチャットボックスで顧客対応をする。
さらには請求書の発行とか、簡単なデータ入力とか、事務作業全般を任されることもあるとか。
つまり「会社の窓口業務をまるっと外注する」というイメージだね。
小規模な会社やフリーランスにとっては、専任の受付スタッフを雇うよりずっとコストが安い。
だから需要があるというわけだ。
どうやって稼ぐのか?ビジネスモデルを解説
バーチャル受付で稼ぐ方法は大きく2つある。
ひとつは、バーチャル受付サービスの会社に雇われる形。
アメリカにはRuby、Smith.ai、Answerconnectといった専門の会社がいくつもある。
こういう会社に応募して、契約社員やパートタイムで働く。時給制が多いみたいだね。
もうひとつは、自分でバーチャル受付サービスを立ち上げる形。
つまり起業だ。
海外の掲示板では後者の話がよく出てくる。
小規模ビジネスのオーナーに直接営業して、月額いくらで電話対応を請け負う。
最初は自分一人で対応して、顧客が増えたら人を雇って、徐々にスケールしていく。
海外の事例では、最初は副業として始めて、軌道に乗ったら本業にする人もいるらしい。
必要な初期投資は少ない。
パソコン、安定したネット回線、静かな作業環境、それからビジネス用の電話番号があればいい。
VoIP(インターネット電話)サービスを使えば、月額数千円程度で専用の電話番号が持てる。
在庫を持つ必要もないし、大きな設備投資もいらない。
参入障壁が低いビジネスと言えるだろう。
50代日本人にとっての現実的な壁を検証する
さて、ここからが本題だ。
海外で流行っているからといって、日本の50代に向いているとは限らない。
冷静に検証してみよう。
壁その1:英語力の問題
まず、海外のクライアント相手にやるなら、当然ながら英語が必要だ。
しかも電話対応となると、読み書きだけじゃなくて聞き取りと会話ができないといけない。
これはかなりハードルが高い。
50代でビジネス英語がペラペラという人は、そう多くないだろう。
僕自身、eBayで海外のお客さんとやりとりするけど、テキストベースだからなんとかなっている。
電話となると正直厳しい。
壁その2:日本市場での需要
じゃあ日本語で、日本のクライアント相手にやればいいのでは?
そう思うよね。
でも、日本でバーチャル受付のサービスがどれだけ需要があるか、というと微妙なところだ。
日本の中小企業や個人事業主は、まだまだ「受付は自分でやる」「家族に頼む」という文化が根強い。
外部に電話対応を委託するという発想自体が、アメリカほど浸透していない気がする。
もちろんゼロではない。秘書代行サービスという形で存在はしている。
でも大手が既に市場を押さえていて、個人が新規参入するのは簡単じゃなさそうだ。
壁その3:時差の問題
海外クライアント相手にやる場合、時差が大きな壁になる。
アメリカの営業時間に合わせると、日本では深夜から早朝の勤務になる。
50代の体には正直キツい。
若い頃は徹夜も平気だったけど、今は睡眠リズムが崩れると翌日以降に響く。
健康を犠牲にしてまでやる副業は、長続きしないと思うんだよね。
壁その4:競争の激しさ
バーチャル受付は参入障壁が低い分、競争も激しい。
特に海外市場では、フィリピンやインドなど、英語が堪能で人件費の安い国の人たちと競争することになる。
価格で勝負しようとしたら、とても太刀打ちできない。
何か差別化できる強みがないと厳しい世界だ。
判定:アレンジすれば使えるかもしれない
結論から言うと、バーチャル受付をそのまま真似するのは難しい。
でも「電話対応を外注化する」という発想自体は、形を変えれば50代日本人にも活かせる可能性がある。
たとえばこんなアレンジはどうだろう。
アレンジ案1:特定業界に特化する
自分がこれまで働いてきた業界の知識を活かして、その業界専門の電話代行をやる。
たとえば建設業界で長年働いていた人なら、建設会社向けの電話代行。
業界用語がわかる、業界の商習慣がわかる、というのは大きな強みになる。
汎用的なサービスと差別化できる。
アレンジ案2:高齢者向けのサポートに特化する
50代というのは、高齢者の気持ちがわかる世代でもある。
ITが苦手な高齢者向けに、電話で丁寧に対応するサービス。
せっかちな若者より、同世代や少し年上の人に対応してもらいたいという需要はあるかもしれない。
アレンジ案3:eBayや物販の顧客対応代行
これは僕自身の経験から思いついたアイデアだ。
eBayや海外向け物販をやっている人は増えている。
でも英語での顧客対応が苦手、という人も多い。
そこを代行するサービスは需要があるんじゃないか。
電話じゃなくてメッセージベースなら、時差も関係ないし、英語も翻訳ツールを使いながら対応できる。
50代が今すぐできる現実的な一歩
バーチャル受付の話を調べていて思ったのは、「時間を切り売りする仕事」の限界だ。
電話対応の時給がいくら高くても、自分が働いている時間しか稼げない。
50代からの働き方を考えるなら、もう少し「仕組み」で稼ぐ方向を目指したい。
とはいえ、いきなり大きなことはできない。
今の自分にできる現実的な一歩は何か。
まずは自分の経験や知識を棚卸しすることだと思う。
何十年も働いてきた中で、当たり前にできるようになったこと。
それが誰かにとっては価値のあるスキルかもしれない。
僕の場合はエンジニアとしての経験とeBay輸出の経験がある。
これを組み合わせて、何かサービスにできないか。
海外の副業トレンドを見るのは、そういうヒントを得るためでもある。
そのまま真似するんじゃなくて、エッセンスを抽出して、自分なりにアレンジする。
50代からの副業は、そういうアプローチが現実的なんじゃないかな。
今回のバーチャル受付の話も、「窓口業務を外注化したい人がいる」という気づきをもらえた。
それだけでも、掲示板を眺めていた価値はあったと思う。
次は何が見つかるか。
また面白いネタがあったら共有するね。
—
文字数:約2,800文字

