頭がバグる会社に勤めてる話3

### 面接当日の記録

面接の日がやってきた。面接は朝9時半。通勤ラッシュを避けるため、家を出たのは7時前だった。スーツを着るのは久しぶりだったが、実はスーツはもう捨ててしまっていた。結局、喪服で面接に臨むことになった。

やはり通勤ラッシュで、90分かかった。。。

まずは、派遣会社の営業マンとカフェで待ち合わせ。彼は30歳くらいの、少し不潔感のある男性だった。眼鏡には指紋がいっぱいで、困った感じの外見だったが、性格は悪くなさそうだった。

「sampoさんの職歴を説明してください」と彼は言った。

「ここで?今から?」と私は驚いた。

「はい、実は今日の面接先、しっかり職歴とやる気を聞いてくるらしいので、リハーサルです」と彼は続けた。

「なにそれ?就職するわけでもないのに?」と私は疑問を投げかけた。

「いや、向こうは本気らしいです」と彼は言った。

仕方なく、どんな感じで説明するかを実演して見せた。こちらもいい年なので、こんな説明はアドリブで何とでもなる。

そんなわけで、会社に向かった。会社には5分前に到着し、受付で声をかけた。社屋は相変わらず変な色だった。

すると、中年より少し上の女性が出てきた。彼女が後になって私の上司となるカエルちゃんだった。

「とりあえず、社長が来るまで、私が業務説明します」と彼女は言った。

業務内容を聞いてみると、確かに以前がっつり設計していた私からすると、比較的簡単な仕事だった。

そして、会議室に通され、いよいよ社長の登場だった。

(つづく)

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