なんでも完璧にやろうとして、動けなくなってない?
50代になって、ふと気づいたことがある。俺、ずっと「完璧にやらなきゃ」って思いすぎてたな、って。会社員時代は特にそうだった。資料を作るにも、何度も何度も見直して、結局締め切りギリギリ。新しいことを始めようとしても「もっと準備してから」「もっと勉強してから」って、いつまでも踏み出せない。同じような経験、ないだろうか。
40代後半から50代って、なんというか「失敗できない」というプレッシャーが強くなる時期だと思う。若いときみたいに「まあ、失敗してもやり直せばいいか」とは思えない。家族もいるし、住宅ローンもある。だから余計に慎重になって、完璧を目指して、結果的に何も動けなくなる。そんな悪循環にハマってる人、けっこう多いんじゃないかな。
俺も47歳で会社を辞めて独立を目指し始めたとき、最初はまさにこの罠にハマってた。eBay輸出を始めようと思っても「もっと英語を勉強してから」「もっとリサーチの方法を完璧にしてから」って。でもさ、ある日気づいたんだよね。完璧を目指してる間に、人生終わっちゃうぞって。
「とりあえずやってみる」が怖かった理由
なんで完璧主義になっちゃうのか、自分なりに考えてみた。結局のところ、失敗して恥をかくのが怖いんだよね。50代にもなって失敗するなんて、みっともない。そう思ってた。特に会社で14年もやってきて、それなりにベテラン扱いされてた立場だと、「できない自分」を見せるのが本当に嫌だった。
でも、会社を辞めて派遣エンジニアになって、eBay輸出を始めて、ブログも書き始めて。全部、最初は素人からのスタートだった。当然、失敗の連続。eBayでは最初の出品で写真の撮り方がヘタすぎて全然売れなかったし、派遣先では若い人に「それ、こうやった方が早いですよ」って教えられることもある。
正直、最初はプライドがズタズタだった。でもさ、考えてみたら、誰も俺のことなんてそんなに見てないんだよね。自分が思ってるほど、他人は自分の失敗なんて気にしてない。みんな自分のことで精一杯だから。そう気づいたら、ちょっと楽になった。
60点でスタートして、走りながら直す
最近、心がけてることがある。60点でいいから、まず始めるってこと。100点を目指して準備し続けるより、60点でもいいから動き出す。で、やりながら修正していく。これが意外と効率いいんだよね。
eBayの出品なんかまさにそうで、最初から完璧な商品説明なんて書けない。でも、出品してみると「あ、この情報が足りなかったな」「この写真じゃ伝わらないな」ってわかる。で、次の出品で改善する。その繰り返し。机の上で「完璧な出品方法」を考え続けるより、よっぽど早く上達する。
ブログも同じ。最初の記事なんて今読み返すと恥ずかしいくらいヒドい。でも書き続けてるうちに、少しずつマシになってきた気がする。100点の記事が書けるまで待ってたら、いまだに1記事も公開できてなかったと思う。
完璧主義を手放したら、時間が増えた
完璧を目指さなくなって、一番変わったのは時間の使い方かもしれない。以前は一つのことに異常に時間をかけてた。メール一本書くのに30分とか。資料の見た目を整えるのに何時間とか。でも今は「これで伝わればOK」って割り切れるようになった。
そうすると、不思議なことに時間が増える。いや、正確には時間が増えるわけじゃないんだけど、使える時間が増えた感覚。一つのことに固執しなくなったから、いろんなことに手を出せるようになった。派遣の仕事しながらeBayやって、ブログも書いて。以前の完璧主義だった俺には、絶対無理だったと思う。
あと、精神的にも楽になった。「完璧にやらなきゃ」ってプレッシャーから解放されると、肩の力が抜ける。50代になると体力も落ちてくるから、この「肩の力を抜く」ってのがけっこう大事だったりする。
こんなことがあった。派遣先での小さな気づき
先日、派遣先でこんなことがあった。若手のエンジニアが作った資料を見て、正直「もうちょっと体裁整えた方がいいんじゃない?」って思ったんだよね。でも、その資料、会議では全然問題なく使えてた。必要な情報は入ってるし、伝わってる。見た目が多少雑でも、誰も気にしてない。
そのとき思ったんだよね。俺が会社員時代に資料の見た目にこだわってた時間、なんだったんだろうって。フォントを揃えるとか、色を統一するとか。そういうのに何時間もかけてた。でも、伝わればそれでよかったんだよな。
若い人たちを見てると、そういう「ちょうどいい手抜き」がうまい人が多い気がする。完璧主義で凝り固まってた俺からすると、最初は「雑だな」って思ったけど、実はあれが正解なのかもしれない。50代になってから、20代30代の人たちから学ぶことって、意外と多い。
でも、手を抜いていい場所と悪い場所がある
ただ、勘違いしちゃいけないのは、なんでもかんでも手を抜けばいいってわけじゃないってこと。60点でいいのは「まず始める」ときの話であって、重要なところはちゃんとやらないとダメ。
たとえばeBayでいえば、商品の状態説明はきっちりやる。ここを手抜きすると、あとでトラブルになるから。でも、商品写真の背景がちょっと雑でも、商品自体がちゃんと見えてればOK。この「力を入れるところ」と「抜くところ」の見極めが大事なんだと思う。
派遣の仕事も同じ。納品物のクオリティは手を抜かない。でも、社内の雑談メールの文面に30分かける必要はない。このメリハリがつけられるようになったのは、完璧主義を手放したからこそ、かもしれない。
50代だからこそ、完璧を手放せる
完璧主義を手放すって、若いときは難しかったかもしれない。20代30代のときって、まだ「自分はもっとできるはず」「もっと頑張らなきゃ」って思ってたから。でも50代になると、いい意味で自分の限界がわかってくる。全部を完璧にやるのは無理。だから、選ぶ。力を入れるところを選ぶ。
これって、諦めとは違うと思うんだよね。むしろ、戦略的な選択。限られた時間と体力を、どこに集中させるか。50代になってようやく、それができるようになってきた気がする。若いときにはできなかった「いい意味での割り切り」。これは年を重ねたからこそ身についたスキルなのかもしれない。
まとめ
50代で気づいた「完璧を目指さない」という考え方。最初は「手抜きじゃないか」って後ろめたさもあった。でも実際にやってみると、むしろ行動量が増えて、結果的にいろんなことが前に進むようになった。完璧を目指して動けなくなるより、60点でも動き出す方がずっといい。
もし今、「準備が整ってから」「もっと完璧にしてから」って足踏みしてることがあるなら、とりあえず60点でスタートしてみるのをおすすめする。走りながら修正すればいい。50代からでも、いや、50代だからこそ、この「完璧を手放す」という武器は強力だと思う。まずは今日、一つだけ「完璧じゃなくていいから、やってみる」ことを決めてみてはどうだろうか。
