在庫リスクゼロという甘い言葉に飛びついた
「無在庫販売なら在庫リスクゼロ!売れてから仕入れればいい!」
eBay輸出を始めたとき、この言葉に完全にやられたよね。
だってさ、考えてみてよ。商品が売れてから仕入れるんだよ?後出しジャンケンじゃん。負けようがないじゃん。
50代の派遣社員が副業で稼ぐには最高の仕組みだと思った。元手がなくても始められる。在庫を抱えて赤字になるリスクもない。完璧だと。
まあ、そんな甘い話があるわけないんだけどね。
売れるたびに胃が痛くなる日々
無在庫販売を始めて最初の1ヶ月は順調だった。
Amazonやメルカリで見つけた商品をeBayに出品。売れたら仕入れて発送。シンプルな流れ。
でもさ、2ヶ月目くらいから問題が出てきた。
「売れた!」という通知が来るたびに、まず仕入れ先をチェックする。すると「在庫切れ」の文字。これが本当に心臓に悪い。
慌てて他の仕入れ先を探す。見つかっても価格が上がってる。利益が吹っ飛ぶ。最悪の場合、どこにも在庫がない。
eBayのバイヤーには「発送が遅れます」と連絡。でも海外のバイヤーは待ってくれない人も多い。キャンセル、返金、低評価レビュー。
正直に言うと、売れるのが怖くなった時期があった。本末転倒だよね。
数字で見た無在庫の現実
3ヶ月間の無在庫販売を振り返ってみた。
売上は約15万円。でも仕入れ先の在庫切れでキャンセルになったのが全体の約20%。その対応に費やした時間は計算したくないレベル。
さらに、仕入れ価格の変動で利益率が想定より下がったケースも多かった。出品時に計算した利益と、実際の利益が全然違う。
時給換算したら、たぶんコンビニバイトの方がマシだったと思う。
何より精神的にキツかった。常にスマホをチェックして、売れたら焦って仕入れ先を確認する。休まらない。
有在庫は「投資」だと気づいた
無在庫を辞めようと思ったきっかけは、あるYouTubeの動画だった。
「有在庫は在庫リスクじゃない。資産を持つことだ」
この言葉でハッとした。
考えてみれば、売れる商品を仕入れて持っているのは、株を買うのと同じなんだよね。価値のあるものを保有している状態。
もちろんリスクはある。売れ残る可能性もある。でも、ちゃんとリサーチして仕入れた商品は、いつか売れる。価格を下げれば確実に売れる。
無在庫の「売れてから探す」というスタイルは、実はリスク回避じゃなくて、リスクの先送りだったんだと気づいた。
有在庫に切り替えて変わったこと
最初は怖かった。10万円分の在庫を持つのに、手が震えた。派遣社員の10万円は大金だからね。
でも、切り替えてから3ヶ月。明らかに変わったことがある。
まず、精神的に楽になった。売れたら即発送できる。仕入れ先の在庫を心配しなくていい。夜もぐっすり眠れる。
それから、利益率が安定した。仕入れ価格が確定しているから、利益の計算が正確にできる。想定外の赤字がない。
あと、リピート仕入れができるようになった。「この商品は売れる」とわかったら、同じものを追加で仕入れる。これが無在庫だとできない。
無在庫を全否定はしないけど
無在庫販売が悪いわけじゃない。向いている人もいると思う。
でも俺には合わなかった。常に在庫をチェックする緊張感、キャンセル対応のストレス、不安定な利益率。これらに耐えられる人はすごいと思う。
50代で副業やってる身としては、精神的な安定も大事なんだよね。本業があるから、副業のストレスで疲弊したくない。
有在庫に切り替えて、ようやく「副業を楽しめる」ようになった気がする。
在庫を持つのは怖い。でも、その恐怖と向き合った先に、安定があった。そんな話でした。
